指導カリキュラム

月間カリキュラムの提出
ムックでは、指導計画の12領域を難易度によって分け、年少組潤オ年中組潤オ年長組の3年に体系化し、「徒手運動潤オ主体運動潤オ遊戯運動」の一単元を月間カリキュラムとして提出しています。
年度初めに各学年・クラス・子どもの個人差を把握し、担任と話し合いながら毎月報告、相談、対応して進めていく形を取っています。

体育ローテーション
毎朝、体育ローテーションを園庭またはホールで実施することで、子どもの運動能力の補足とあわせて担任の補助育成も行っています。

運動能力適性テスト
年度初めの5月、年度終わりの2月には、年長組を対象に運動能力の発達と対応を目的とした「運動能力適性テスト」を実施しています。1回目のテスト結果を基に年間を通して指導していくことを狙いとしています。
このテストは他園との比較ばかりでなく、前年までの子ども達との比較ができ、遊びの内容や遊具の活用、クラスの状況、子どもの発達への対応等に活用していくことができます。
年少組
達成感を得られるやさしい運動をとにかく楽しむことで、体を動かす喜びやみんなで参加することの意義を獲得していきます。友達との関わりを深め、積極的で行動力に富んだ子へと育てます。
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年中組
器具を使用した運動で、方向感覚、距離感覚、空間感覚などを養い、運動に対する興味や自信を深めていくことで、積極的に運動に取り組む子を育てます。
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年長組
やや困難な運動に挑戦していくことで、粘り強さ・力強い意志といった克服力を高めていきます。
自分への信頼を高めていきながら、自分の限界を乗り越えていくことを喜びへと変えていく子に育てます。
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各主体運動の意義
下記の指導計画は、幼児期における「脳機能の素地」を形成していく過程を体育上から捉えようとしたものであり、いわば知的・身体的発達における関を意図しています。よって、指導形態の全容は幼児の「感覚運動的知能」の開発を主としたものとなっています。
作成に当たっては、従来の運動種目を神経生理学的に分析し、蓄積・開発された種目を含めて分類、抜粋し検討を重ねた結果を1年間にわたって段階的に取り入れています。
また、幼児期に養成されるべき基礎体力については、全体的に配慮しています。
領域 指導計画
1 徒手運動 幼児の身体諸機能の発達にもっとも身近で即応した種目。言葉や動作の導入、展開によって遊びの要素を大にし、感覚運動的知能を開発していく。
2 マット運動 床の延長として発した、安全かつ工夫性の高い種目。全身的な触圧を伴って個から多人数に至るボディコントロールを中心に、幼児期にまず必要な統合的運動の基礎を育成させる。
3 跳び箱運動 空間への介入を通すことにより、挑戦、判断力、巧緻性、タイミングといった運動機能、特に前頭葉の意欲の座を刺激する、統合として効果的な種目。導入、工夫によりクリエイティブなイマジネーションの涵養に役立つ。
4 平均台運動 幼児期においてもっとも顕著に発達する平衡感覚の訓練に適した種目。学習の中に視覚、聴覚的操作を加えることにより、さらに幼児は空間における自己身体を認識していく。
5 棒運動 手の延長としての性格(間接的な感覚受容性による知覚)を持ちながら、その連携作用により身体のダイナミズムを把握する種目。また、物の平衡に対する敏捷的な知覚のコントロールを養成していく。
6 鉄棒運動 筋力、持久力といった基礎体力に加え、技術性を要する種目。また、空間における体支持を平衡機能の発達と合わせて高めていく。
7 ボール運動 運動機能と流動的な物理運動の接触点としての時間、空間(距離)を体験する種目。幼児の知覚を刺激する効果を高めていく。
8 組合せ運動 イメージ化されたものを、幼児の中で内自然的なものとなって反応させていく種目。種々の組合せを行うことにより、心身に多様な変化を与えてその運動効果を高めていく。
9 陸上運動 幼児と外自然との関わりの中で“はしる”“とぶ”といった基礎体力を養成する種目。合わせて、目、耳、手を通して神経的発達を促すことで、一層運動機能を高めていく。
10 縄運動 視覚を通して造形空間や時間(距離感)の認識養成に役立つ種目。縄の持つ機能性を十分に利用しながら、運動意欲を高めていく。
11 積木運動 従来の運動効果をさらに高めるための種目。非流動体である「積木」の持つクリエイティブな要素と、イメージ化された指導者の言葉によって、遊びの性格を保ちながら運動能力を育成していく。
12 総合運動 各運動種目の持つ効果を反復的に学習することにより、幼児の運動機能を多面的に刺激する種目。

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